ジョギングをしているとき
足元ばかり見つめて走っていませんか?
お腹や太ももの脂肪が
タプタプ揺れるくらい太っている人は
目線が下に向くのは仕方ないですね……。
でも、それって危ないことですよ。
猛スピードで接近する
自動車の存在に気づかないで
死傷事故に至る危険性も!
そこで、この記事では
ジョギング中に目線はどこに据えるか?
安全確保のための目安について
分かりやすくまとめていきます。
●ジョギングで目線はどこに据えるのが正しい?
ジョギングをしているとき
目線はどこに据えていれば安全か
「絶対これが正しい」という
基準があるわけではありませんが
10m~15m先の路上を見ながら走る
というのが常識であり
一般的な目安でもあります。
僕もそれくらい先に目線を据えて
毎日ジョギングしていますよ。
10m~15m先を見据える目線というのは
顔を真正面に向けて
視線が地面と平行になった状態
この状態から
「ほんの少し下」に目線を落とす
イメージ的にだいたいこれくらいが
その高さになります。
ではなぜ10m~15m先が
最も適した目線のラインなのか
ここからくわしく解説していきましょう。
●目線は10m~15m先が良い理由
ジョギングをしている際に
目線は「10m~15m先」に据えるのは
こんな3つの理由があるからです。
・自動車や自転車がすぐ視界に入るから
・目線を固定しても疲れない高さだから
・歩行者の目線とバッティングしないから
この3つの理由をくわしく説明しますね。
■自動車や自転車が視界に入りやすい
僕は「うつむき加減」で走る癖が
20年以上も抜けないでいました。
そのツケが回ってきたのか
数年前にカーブで曲がってきた自動車に
軽くぶつかる交通事故に遭遇……。
相手ドライバーの不注意が大きいですが
僕が目線をもっと上に向けていれば
衝突直前で回避できたかもしれません。
今は空前の自転車ブームのせいで
自動車顔負けのスピードで駆け抜ける
暴走ロードバイクをよく見かけます。
実際、自転車と歩行者の接触事故も多く
命を落とすケースだってあります。
大切な身の安全のため
まだ離れた位置にいる自動車や自転車を
「未然」に察知できるように
目線は道路の先へと向けましょう。
10m~15m先に出現した自動車なら
よほどの猛スピードを出していなければ
察知してから回避行動を取れば
十分に間に合いますから。
そのために適正な距離というのが
10m~15mということになるんですね。
■目線を固定しても疲れない高さ
自動車の接近を早急に察知するには
できるだけ遠くに
目線を固定するのがベストです。
ただ、そんな先まで見通そうとすると
アゴを突き出して顔を上向かせないと
なかなか視線が届きません。
しかも、そこまで目線を高くして
30分~1時間と長く走るのは
非常に疲れるものなんですよ……。
その点、10m~15m先の路上なら
アゴを少し引いて目線を少し下げても
ちょうどそのくらい先が見えるんです。
その姿勢はとても自然で「楽ちん」であり
何時間とジョギングしながら
目線を固定しても疲れないんですね。
■歩行者の視線とバッティングしない
僕がつい足元に目線をやって走る理由は
他人とあまり目を合わせたくないから。
そういう人はきっと多いハズ。
ただ、そうやって目線を下にキープすると
危険を招くのは前述したとおり。
でも10m~15m先に目線を据えるのは
対面で向かってくる歩行者の視線からは
ほんの少し下になるんですよ。
ですから、バチンと視線が交錯する……
なんて事態を避けることができます。
もちろんランナーの身長の高さと
歩行者の目線によっては
目が合うこともたまにはあるんですが
そんなときは空を見上げるフリをしたり
街路樹を眺めるフリをしながら
サッとすれ違えば回避できますよ。
●目線がズレることのデメリット
目線が「上方」過ぎたり
「下方」過ぎたりするのは
交通上の危険以外にも
デメリットがあるので要注意です。
目線が「上方」に向き過ぎる場合は
頭が上を向いた姿勢になっていますよね?
そうすると「のけぞる」ことになり
本来は体の中心にあるべき「重心」が
後方にずれてしまいます。
そうすると非常に走りにくく
また疲れやすくなるのは当然のことです。
一方、目線が「下方」を向きすぎる場合は
肩から頭までが前傾姿勢になるため
いうなれば「猫背」の状態に……。
これも理想的なフォームからは程遠く
思ったようにスピードが出ませんし
無駄に疲れてしまうでしょう。
というか、そもそも
ジョギングフォームが定まっていれば
のけぞったり猫背になることはなく
目線の高さも適正になるはずです。
まず正しいフォームから
しっかり身につけてみてください。
<※フォーム修正の記事にリンク>
●夜のジョギングでは目線はどこに?
ここまでは昼間ジョギングする場合の
目線の据え方について解説してきました。
でも、夜間に走ることが多い人や
「夜しか走らない人」もいますよね。
僕自身、ほぼ夜しかジョギングしないので
夜間にどのあたりを見て走るのがいいか
こっちのほうが詳しかったりします。
基本的には夜間でも昼間と同じく
目線は10m~15m先が基本。
ただ、意外と夜のほうが
自動車のヘッドランプのおかげで
遠方から接近してくる場合でも
すぐに気付きやすい面はありますね。
それよりも注意したいのが
路上にある「障害物」につまづくこと。
道端に放置された石であるとか
歩道の境にある段差であるとか……。
夜間の場合、目線は忙しく移動させ
10m~15m先を確認したり
路面に異常がないか確認したり
「前方」と「足元」を交互に
目線を移動させるようにしましょう。
まとめ
ジョギングで目線は
何メートル先を見つめて走ればいいか?
また、そうすることで
どんなメリットがあるか?をまとめると
・目線は10m~15m先が適正である
・対向車との衝突事故を防げる
・長時間走っても疲れない
・歩行者と視線が合わないで済む
アゴを少し引いて前方を見つめれば
自然と10m~15m先に
目線が固定すると思います。
もちろん前だけを注意すれば
100%安全というわけではなく
始終、左右にも気を配って
目線を移動させないといけないですね。
案外、耳からの情報はあてにならず
まだ遠くに思えたエンジン音が
すぐ間近だったりしますので
「目」は常に光らせておいてください。
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