「ジョギングの魅力は?」と訊かれたら
どう答えたらいいか、何が正解なのか
ちょっと考え込んでしまいます……。
なんでこんなに苦しいことを趣味にして
1年365日、毎日欠かさず走っているのか
あらためて問われると難しいですね。
僕は通算で20年以上も続けていますので
もはや理由などまったく関係なく
生活の一部として習慣化されています。
それは例えれば、歯を磨いたり
お風呂に入ったり、食事をしたりといった
毎日の「ルーティーン」と言えますね。
ただ、そんな説明では
これからジョギングを始める人に対しては
はっきりとした答えにはなりません。
そこであらためて
ジョギングにはどんな良い点があるのか
僕はなぜこんなに長く続けてこられたのか
その魅力についてまとめてみます。
「人生とはマラソンのようだ」という
例えを聞いたことがありませんか?
人生は全速力で駆ける短距離走ではなく
長い道のりをコツコツと進んでいくような
ゆっくり走る「持久走」のようなものだと
表現しているのでしょう。
ジョギングはマラソンとは少し違いますが
イメージ的には同じような部類であり
大げさに言えば「高尚な趣味」として
多くの人がイメージしているようです。
享楽的・刹那的な趣味とは真逆であり
実直で「まっとうな趣味」という風に。
そんな「遊びの部分」が少ないがゆえに
とっつきにくさを合わせ持つと思います。
ある種のストイックさも感じさせますし
楽しくてやっているというより
自己鍛錬のために苦しさに耐え
記録更新のために必死に歯を食いしばって
走っているように見えてしまうでしょう。
たしかに他のスポーツと違って
どんな部分に「楽しさ」を感じているか
それが見えにくいかもしれません。
ジョギングを続ければ
体脂肪が落ちていき、痩せていくのは
誰しもが知るところ。
そうした目に見える確かな効果のほかに
どんなメリットがあるのかが
未経験者には窺い知れない部分ですね。
僕もきっとジョギングをしていなければ
路上ですれ違う痩せたランナーの姿に
「何が楽しくて走っているんだろう?」
と疑問に思っていたでしょうから。
ジョギングの魅力が
他人から理解されにくいのは
なぜなのか、改めて考えていきます。
まず、健康のために良いと理解しながらも
「苦しい・きつい・しんどい」とった
ネガティブな先入観が強いのは
否定できません。
その原因はたぶん学生時代にあるのでは?
学生時代に必ず誰でも経験するのが
学年ごとのマラソン大会です。
寒い季節に無理やり走らされたことで
「走ること=しんどい」というイメージが
強く脳裏に焼き付いているはず。
おそらく、身近に楽しそうに走っている
ジョギングを趣味にしている人がいても
周りの人が影響されて始めることは少なく
僕自身もそうですが
自分がジョギングを趣味にしていても
たとえ気心が知れた親しい友人にすら
「ジョギングをやってみない?」と
勧めるのは躊躇してしまいます。
実際これまで長年つづけてきて
友人や家族を強く勧誘したことは
ただの一度としてありません。
誰でもできるカンタンな趣味ながら
これだけ他人に勧めづらい趣味も
他にはないのではないでしょうか?
もしも、もしもの話です。
あくまで仮定の話ですが
僕がジョギングを他人に勧めるとしたら
以下のような点をプッシュしながら
その魅力を伝えると思います。
・勝ち負けがなく他人と競争しなくていい
・お金がかからない(初期コスト以外)
・お金がかからないダイエット方法である
・「聞こえがいい」たぐいの趣味である
・場所を問わない
・男女を問わない
・年齢を(ある程度は)問わない
・天候も(ある程度は)問わない
・運動神経を問わない(運動音痴でも可能)
・ひとりでできる
・時間を問わない(安全面は別として)
・痩せられる
・健康になる
・精神的なリフレッシュになる
・ストレスが軽減/解消される
こうして列挙してみると
こんなにもたくさんのメリットをそなえた
すばらしい趣味であることが分かります。
逆にデメリットをあえて
重箱の隅をつつくようにして探しても
ほとんどない気がしますね。
ジョギングの中心的な愛好者とかぶる
30代~50代の趣味の代表として
「ゴルフ」があります。
ジョギングとゴルフを比較してみると
コストパフォーマンスは圧倒的ですし
フィットネス的な観点からも圧倒的ですし
ほとんどの面でジョギングのほうが
趣味として優れているといって
過言ではないと思います。
ただ、一点だけ「楽しさ」だけは
どう勝負すればゴルフと張り合えるのか
長く走り続けている僕でさえ
説得力がある答えが見つかりません。
僕自身は走っていて楽しいと感じますが
それが万人にとってそう感じるかは
想像が及ばないところですから……。
他人に勧めづらい唯一の瑕疵が
この「楽しさ」かもしれません。
食生活が和食中心から欧米型へと移り
インスタント食品やコンビニ食の増加で
目に見えて肥満体の方が増えたり
若くして命を落とす有名人の訃報を
見聞きする機会が増えているので
健康意識が高まるのは必然ですね。
その手っ取り早い対策のひとつとして
ジョギングが選ばれているのでしょう。
東京マラソンに代表される
各地の大会に参加者が殺到したり
皇居の周りを走るランナー(ジョガー)の
マナーを問う声を見聞きすると
ジョギング人口の増加を
ひしひしと実感します。
芸能人や著名人にも
ジョギング愛好者が急増しているので
インターネットを含め様々なメディアを通じて
魅力を伝え聞く機会が増えていますよね?
そういった方々のような影響力は無いですし
また極めて個人的な感覚にもとづきますが
僕なりにジョギングの魅力について
語っていけたらと思います。
それでは、これからもっとくわしく
ジョギングを20年以上も続けている僕が
「どんな点に楽しみを見出しているのか」
知られざるジョギングの魅力について
各記事にまとめていきましょう!