もう世間的には確実に
「高齢者」と呼ばれる年齢だけど
ジョギングを始めてみたくなった!
というケース。
または、還暦を過ぎた父親(母親)が
急にジョギングをやりたいと言い出した!
というケース。
こんなとき、だからといって
「今日からすぐ始めたら?」とか
「健康そうで何より!」とは言えず
「ジョギングなんて危険じゃない?」と
不安に思うのは致し方ないところ……。
そこで、ここでは
高齢者がそんなハードな運動をしたら
- 怪我をしないか?
- 寿命を縮めないか?
ジョギングを始める際に
気をつけるべき3つのポイントを
分かりやすくまとめてみました。
ジョギングは高齢者には危険?それとも最適な運動?
僕は毎日ジョギングをしていますが
よく見かけるランナーたちは
30代~40代くらいが中心ですね。
いわゆる「高齢者世代」にあたる
65歳以上のランナーの姿は
見かけたことがありません。
そんな現実がありますから
高齢を気にして二の足を踏むのは
当然といえば当然です。
ただ、だからといってジョギングは
高齢者には向かない運動ではありません。
- Q.高齢者にはジョギングは負担が大きい?
- A.走り方次第で負担は大きくなりますが
適度なペースを守れば健康的に走れます。
ジョギングは自分で負荷を
自由にコントロールしやすいスポーツ。
それぞれの年齢や健康状態に合わせて
走り方を変えれば、高齢者を含めて
あらゆる年代が楽しめますよ。
ただ、なんの予備知識もなく始めると
命に関わる健康上のリスクがあるので
それを事前に知っておくべきですね。
- Q.高齢者がジョギングを始めるときに
気をつけるべきポイントは? - A.ポイントは3つあります。
その3つのポイントがこちら。
- (1) 早朝の時間帯を避けること
- (2) まずウォーキングから始めること
- (3) 安全に走れるコースを選ぶこと
では、ここから
どうしてジョギングは高齢者にも
勧められるスポーツなのか?
始める際に気をつけるポイントについて
くわしくご紹介していきます。
ジョギングが高齢者でも健康的に行える理由とは?
ジョギングとは本来
息が上がらない程度のスピードで
ゆっくり走る運動ですから
体全体への負担は大きくありません。
しかも他のスポーツ(ゴルフ等)には
付き物といっていい
精神的なストレスが皆無です。
基本的にひとりで黙々と走るジョギングは
スコアを競うスポーツではないので。
ストレスがかからないということは
血圧の急激な上昇を避けられるので
高血圧を気にする高齢者には嬉しい点。
作家の村上春樹氏は
マラソン愛好家としても有名ですが
1949年の生まれであり
もうすぐ古希を迎えようかという年齢。
そんな「高齢者」でありながら
今でも10kmのランニングや
マラソン大会への出場を続けています。
ほんの一例で極端な例かもしれませんが
たとえ60代後半の初老であっても
ジョギングは問題なく続けられることの
ひとつの証明ではないでしょうか。
高齢者がジョギングを始めるときに気をつける3つのポイント!
高齢者がジョギングを始める場合には
若年層が始める場合よりも
体の負担を考えて慎重に勧めるべきです。
そのために注意すべきポイントを
個別にまとめましょう。
1.早朝の時間帯を避けること
「高齢」と呼ばれる年齢にさしかかると
まだ家族が寝静まっていて
外が暗い時間から目が覚めるように。
この早朝の時間帯を有効に使おうと
ジョギングに充てる人も多いですが
これは非常にリスクの高い行為です。
朝起きたばかり早朝には
血管が収縮していたり
血圧が高くなっているんですね。
その状態でジョギングをすると
「脳卒中・心筋梗塞」を発症するリスクが
とても高くなってしまいます……。
実際、早朝ジョギング中に
亡くなってしまう人もいるほど。
このリスクを避けるには
最低でも起床から「30分間」は運動せず
軽食やストレッチをして過ごしましょう。
2.まずウォーキングから始めること
ジョギングは体への負担が少なく
高齢者でも安心して行えます。
しかし、それまでの人生で
ほとんど運動をしてこなかった方が
いきなり走るのは無謀すぎます。
高齢者がジョギングを始めるときは
以下の段階を踏んで
ゆっくりステップアップされてください。
- まずは1時間くらいウォーキングをすることから始める
- 歩くのと殆ど変わらないスピードで走る「スロージョギング」に移行
- スロージョギングが楽に行えるようになったら通常のジョギングに移行
これが体をいたわりながら続ける最善方法です。
3.安全に走れるコースを選ぶこと
ジョギングは歩くスピードより速く
混み合った雑踏や自動車が行き交う道路を
駆け抜けていく運動。
僕はまだ40代ですが、それでもときどき
路上のささいな段差でつまづいたり
歩道橋を駆け上がったりするときに
足を踏み外して転倒しそうになります…。
失礼ながら高齢の方は
バランス能力や筋力が低下していますので
そうした転倒するリスクは
若い人に比べて格段に高くなるでしょう。
ですから、なるべくなら
一般道の歩道を走ることは避けて
公園にある周回コースであるとか
川原の土手にある自動車が通らない道など
極力、安全なコースを選んでください。
一般道につきものの「信号」も
視力や聴力が低下している高齢者には
思わぬ障害となるでしょう。
ですから以下のような条件に
合致するコースを選ぶようにされてください。
- 信号がなく横断歩道を渡らなくていい
- 自動車や自転車が通行しない(少ない)
私が推奨するのは河川敷や公園内のコースです。
まとめ
若い人と一緒になって
タイムやスピードを競おうとしない限り
ジョギングは高齢者でも
何の問題もなく楽しめる運動です。
年齢は関係なく誰でも親しめるスポーツを
「生涯スポーツ」と呼ぶそうですが
まさにその条件に当てはまりますね。
ただ、始めるにあたっては
3つのポイントには気を付けて下さい。
- 起床してから30分間は走らない
- まずウォーキングからスタートする
- 安全に走れるコースを選ぶこと
また、これらに付け加えて
今現在、持病がある方は
ジョギングを始める前に医師に相談し
「走っても大丈夫か?(どれくらいなら平気か?)」
ちゃんと確認をとるのがベストですね。
コメント