ジョギング後には喉が渇きます。
特に真夏には恐ろしいほどの渇きが……。
そんなときに適した飲み物といえば
「シンプルに水?スポーツドリンク?
それとも、もっと他に適した飲料が?」
「お茶やジュースは?」
「コーラやアルコールはやっぱりダメ?」
ひとによって好みが分かれるので
その選択肢はたくさんあります。
スポーツの後の水分補給と言えば
やはり「スポーツドリンク」が定番ですが
あれだけ甘いとカロリーが心配……。
ダイエットのために走っているのに
余計なカロリーは歓迎できないですよね?
ここではジョギング後に飲むとしたら
- どんな飲み物が最適なのか?
- 量はどれくらい飲むのが適当なのか?
また、理想的な飲み方についても
くわしく解説していきます。
ジョギング後の飲み物で最適なのは?
汗だくでジョギングから帰った後
喉がカラカラに渇いた状態で
キンキンに冷えたビールや
コーラみたいな炭酸飲料を
喉を鳴らしながら飲むと最高にうまい!
ただ、それはジョギング後の体には
あまり理想的とはいえません……。
体のためを思って飲むなら
■夏に30分以上走った後
⇒水で半分に薄めたスポーツドリンク
⇒水(水道水やミネラルウォーター)
これらがジョギング時間や季節に合わせた
体にとって適切な飲料になります。
正直、つまらないかもしれませんね。
しかも、味としてあんまり美味しくない
スポーツドリンクを更に水で薄めるなんて
キツイ運動をこなしたあとの
ご褒美としては「なんだかなぁ……」
と思うのも無理ありません。
でも、それにはこんな理由があるんです。
激しいジョギング後に「スポーツドリンク」が最適な理由
1時間以上、ジョギングをする。
あるいは真夏の気温が高いときに
短い時間、ジョギングをする。
そんなときには走り終えると
大量に汗をかくのは避けられません。
その汗には微量の「塩分」が含まれています。
大量に汗をかいたあとでは
汗と共に失われてしまった塩分を
意識的に「補給する」必要が!
その状態で水だけを飲んでしまうと
「筋肉の痙攣」や更なる「脱水症状」に
見舞われる危険性があるんですね……。
夏場の熱中症がまさにそれが原因!
そこで出番になるのがスポーツドリンク!
ただ、ここでちょっと問題になるのが
スポーツドリンクの成分について。
一般的なスポーツドリンクには
「糖分が多い(=カロリーが高い)」
という欠点があります。
たとえば日本で最もポピュラーな
2つのスポーツドリンクの成分は
以下のとおりです。
- 糖度・・・4.6%
- 塩分・・・0.5g(0.1%)
- カロリー・・・95kcal
- 糖度・・・6.7%
- 塩分・・・0.6g(0.12%)
- カロリー・・・125kcal
(※それぞれ500mlあたり)
運動後に大量に汗をかいた際には
- 糖分濃度:2~3%
- 塩分濃度:0.1~0.2%
上記の基準濃度が満たした飲料を
摂取するのが理想的なのですが
糖分については両方ともに
「倍以上」も含まれているんですね。
糖分はそのままカロリー量に直結するので
ダイエットにとっても大敵……。
ですから多少味が薄まってしまっても
水を足して「半分程度の濃さ」で飲むのが
ジョギング後の飲み物として
理にかなっているというわけです。
気温が低くてほとんど汗をかかないときは
あえてスポーツドリンクを飲む必要はなく
水だけで十分です。
1時間以下のジョギングは「水だけ」でいい理由
逆に1時間以下のジョギングなら
スポーツドリンクは不要で
ただ「真水」を飲むだけでOKなんです。
これはどうしてかというと、これは単純に
「汗をかかない!」という理由から。
スポーツドリンクが必要となるのは
水分と一緒に塩分まで失われるからであり
汗をほとんどかくことがない
1時間以下のジョギングでは
あえて塩分補給する必要がないんですね。
実際、僕も夏以外は
ほとんど水しか飲んでいません。
6月下旬~9月中旬までの気温が高い期間は
30分走っただけでも大汗をかきますが
それ以外の季節だとほぼ汗をかかないので
シンプルに「水だけ」で十分です。
多少、汗をかいたとしても
一日三食の食事のなかで
必要以上に塩分を摂っていますので
そこから充てられる分だけで補えます。
ジョギング後の飲み物の適切な量は?
ジョギングによって失われる水分量は
体重や年齢や性別など個人差があり
また季節による気温の差によっても
変動するのが常識です。
ですから絶対的な基準はないわけです。
そこで自分自身の「水分消費量」を
計測する必要があるわけですが、それには
走る前に体重を測り
走った後にまた体重を測って
その差を計算すれば分かります。
たとえば
走る前の体重が60kgで
走った後の体重が59.5kgであれば
ジョギングによって500mlの水分が
失われたと推測できます。
つまり、この運動前後の体重差の分が
ジョギング後に必要な水分量になるわけ。
ただ、この体重差の分すべてが
水分というわけではなく
「脂肪」が燃焼した分も含まれますので
この数値の80%分を摂るのがコツ。
体重差から500mlと分かったら
これに0.8をかけた400mlが
適正な摂取量と判断できます。
四季折々に変化しますので
季節ごとにこまかく体重差を計測し
ご自分の理想摂取量を算出しましょう。
ジョギングした後の飲み方のコツ
ジョギング後に必要な水分量が分かったら
即その量をゴクゴクしたいところですが
ちょっと待って下さい。
飲み物の摂取方法にもコツがあります。
人間が吸収できる水分には限界があり
- 1度に摂取できるのは「約200ml」
- 1時間ではトータル「800ml」が限界
このように考えられています。
これ以上、過剰に飲んだ分は吸収されずに
体外に排出されてしまうとか……。
ですから400ml飲む必要があるといっても
一度に飲んでしまうのではなく
「こまめ」に飲まないといけません!
正しく理想的な摂取方法は
15分毎に200mlずつ飲んでいき
1時間で800mlを飲みきるというペース。
喉が限界まで渇いているときは
500ml入のペットボトル飲料を
一気飲みしちゃいますよね?
でもこれはまったくの無駄な行為です。
時間を置いてこまめに飲む、これが大事。
飲んではいけない飲料一覧
ジョギング後には速やかな
水分摂取が求められます。
しかし「飲んだ量以上」の水分を
尿として排出してしまう飲み物が
意外に数多くあるんですよ。
その効果を「利尿作用」といい
カフェインとアルコールを含む飲み物が
その最たるもの。
利尿作用がある飲み物一覧
- お茶(緑茶・烏龍茶・紅茶等)
- コーヒー
- ココア
- アルコール類(ビール・ワイン等)
お酒やコーヒーを飲んで
トイレが近くなった経験がないですか?
あれこそ利尿作用そのものなんですね。
失われた水分を補給したいとき
このような飲み物は逆効果になるので
ジョギング後には避けてください。
まとめ
ジョギング後の理想的な飲み物や
どれくらいの量を飲めばいいか
ざっくりまとめますと
- 夏や1時間走るときはスポーツドリンク
- 1時間以下のときは水で十分
- ジョギング前後の体重差で必要量を測る
- 水分は200mlを15分毎にこまめに飲む
- 利尿作用のある飲み物は絶対に飲まないこと
ずいぶんと長々と説明してきましたが
要点のこれだけを知っておけば十分。
僕は夏の間は粉末のスポーツドリンクを
規定の量よりもかなり薄めて飲み
秋~冬~春にかけては基本的に水です。
それも帰宅したらコップ一杯分を
グイッと一気に飲んでしまうだけ!
理想的とされる「こまめに飲む」という
かなり面倒な飲み方はしていません。
あまり細部にまでこだわって
規則通りやると疲れてしまうので
「ほどほどに」というのがいい塩梅かと。
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