ジョギングを始めてはみたけれど
期待していたほどには体重が落ちない。
そこでもっと体に強い負荷をかけて
効率的に体脂肪を燃やすために
「重り」を装着して走ろうかな……?
こういう発想をする人は
けっこう多いと思います。
僕も雑誌の広告に載っていた
「アンクルウェイト」を買おうかと
真剣に迷った覚えがありますから。
そこでここでは本当にジョギングで
重りをつけて走るのは効果的なのか?
ケガをするような危険性はないのか?
くわしく解説していきましょう!
ジョギングで重りを付けて走るのは効果的?
どこか男心をくすぐるというか
まるで中二病っぽい発想だと
女性には笑われてしまうかもしれませんが
ウェイト系のグッズって
妙にそそられるものがあります。
ドラゴンボールで孫悟空が
腕や足に2トンの重りを付けて修行する
シーンの印象が強いせいでしょうか?
ジョギングでもそれを真似して
手足に数キロの重りを付けたくなりますが
実際のところ効果はあるのでしょうか?
ということで、ここでクイズ!
腕や足に重り(ウェイト)を付けて
負荷を強くするのは
ダイエットに本当に効果がある方法か?
(1)とても効果的である
(2)効果はまったくない
(3)効果はあるが危険である
気になる正解は…………
(3)の「効果はあるが危険である」
になります。
たしかに重りのせいで
より体に負荷がかかり力を必要とするため
体脂肪の燃焼量は増すでしょう。
しかし、その代償は想像以上に大きく
あなたの体にダメージを与えますよ……。
すでにスポーツ用品店などで
スポーツ用のアンクルウェイトや
リストウェイトを購入してしまった人には
かなりショックな事実かもしれません。
ただ、これから説明する理由を聞けば
今後使おうという気にはならないハズ。
ジョギング中の重り(ウェイト)が装着が危険な理由
ジョギングするときに
手首や足首に重りをつけるのは
「危険」だと断言できます。
それはなぜかというと
- 膝の関節に痛みがでるから
- 足の筋肉に痛みがでるから
このふたつの症状のうち、どちらかが
かなりの高確率で現れるためです。
重りを付けることで
体に対する負荷が高まるのは確実ですが
それは同時に膝や筋肉にも
負担が大きくなることを意味します。
つまり、ウェイトの重さによって
膝や筋肉に耐えられない負荷がかかって
「故障」してしまうわけなんですね……。
こうした故障は一度治ったとしても
ささいなきっかけで再発しやすくなるので
最初の故障を避けるのが最善です。
ですから、すでに重りを購入済みでも
もったいないですが一切使用しないで
「お蔵入り」することをお勧めします。
「手首」に付ける重りなら平気?
膝の関節や筋肉を負傷するだけなら
足にアンクルウェイトを付けるのがダメで
腕にリストウェイトを付ける分には
何も問題はないのでは……?
とお考えになる方もいると思います。
確かに故障箇所は足に限定されるので
リストウェイトなら関係ないように
思えても仕方ありませんね。
でも、リストウェイトであっても
体に余分な重さがかかるという意味では
アンクルウェイトと大差はありません!
その余分な重さによる負担が
足(膝や筋肉)にかかることで
同様の故障を招きかねませんので。
よって、僕の意見では
リストウェイトの装着も
止めたほうがいいと思います。
リストウェイトは重量が軽いため
ほとんど負担はかからないとは思いますが
逆に言えばそれだけ
体に負荷をかけて体脂肪をより燃やしたり
筋力をつけるという意味合いでは
効果が薄いものだということ。
ハッキリ言ってしまえば
「買うだけムダ」なんですよ……。
ジョギング用の重りの有効活用アイデア
すでにアンクルウェイトや
リストウェイトを購入してしまって
それが故障の原因になるから使えない……
購入代金をそっくりドブに捨てたようで
非常にもったいないことをした……
とヘコんでいる方に朗報です!
重りはジョギングには使えませんが
リストウェイトに限っては
以下の2つの有酸素運動を行なう際には
使用することが可能ですよ。
- ウォーキング
- 踏み台昇降
どちらの運動もジョギングのように
激しく関節や筋肉を動かさないので
過度な負荷がかかりません。
適度な負荷を体にかけるだけですから
ウェイトを付けないでやる場合よりも
安全な運動負荷だけをかけて
ダイエット効果を高める効果があります。
重りの「良い面」だけを享受できる
そんな有効活用法ですね。
手首に巻き付けて「リスト用」として
代用することも可能でしょう。
まとめ
ジョギングのダイエット効果を
より高める目的はもちろんのこと
筋力や持久力のアップのためにも
重りの使用をつい考えたくなるんですが
- ジョギングで重り装着は危険である
- 膝の関節や足の筋肉を痛めるから
- 踏み台昇降やウォーキングに使おう!
このように主に膝に故障を招くので
絶対に使うのはお控え下さい。
もし筋力を付けたいのなら
家で腕立て伏せやスクワットなどを
地道に行なうのが一番ですよ。
この筋トレの際にアンクルウェイトや
リストウェイトを装着すると
自重(自分自身の体重の重さ)に
重りの重さが加わるので効果的です。
持久力を付けるには
シンプルにジョギングの距離や頻度を
少しずつ伸ばしていくのが近道ですね。
コメント