ぐったりするほど疲れているのに
体にムチを打ってジョギングをしたら
なぜか逆に疲れが取れてしまった!?
ダルさが嘘のように消えてしまったり
全身が重かったのが軽くなったり……。
こういうこと、僕もよくあります。
でも、なぜ元々疲れた状態なのに
無理してジョギングをすると
スッキリと楽になるのか不思議ですよね?
こういうジョギングによる
「疲れが取れる効果」というのは
ただの勘違いや気のせいではないのか?
本当にそんな効用があるとしたら
それはどんなメカニズムによるものか?
気になるこの2点について
つっこんで考察してみました。
またプロスポーツ選手が実践している
効果確実の疲労回復法もご紹介します。
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●ジョギングで疲れが取れるのはホント?
ヘトヘトに疲れた人に向かって
「ジョギングしてきたら?」
と勧めたら怒られるのは当然でしょう。
でも、それってあながち暴言でも
素っ頓狂な思い違いでもなくて
ジョギングすると疲れが取れるというのは
科学的根拠がある「事実」なんですよ!
それにはジョギングには
こんな効用があるからなんですね。
・筋肉をほぐし血液の流れを活性化させる
・脳の疲れを回復させる
ではここから、さらにくわしく
どうしてジョギングが疲れが取れるのか
その仕組みを見ていくとともに
疲れを取る効率的な走り方など
その方法も合わせて解説していきます。
●ジョギングは筋肉をほぐし血流を活性化して疲労を取る!
仕事がデスクワーク中心の人は
お昼の休憩時間などに
腕を頭上に伸ばして「う~ん」と
無意識に「伸び」をしていませんか?
伸びをすると一瞬でも
体が楽になりますが
あれと同じことをジョギングでも
行っているのだと考えれば
理解がしやすいでしょう。
日常的に仕事や家事をしていると
肩から腰にかけて筋肉の緊張状態が続き
血液の流れが阻害されています。
これが肩こりや腰痛の原因となったり
疲労を感じる原因にもなるんですね。
ジョギングをすることで
こうした凝り固まった筋肉がほぐれ
血液の循環が良くなるので
疲れが取れるというわけなんですよ。
●ジョギングは脳の疲れも取ってくれる!
「疲れ」という言葉を口にするとき
誰しも「体の疲れ」にだけ注目します。
しかし、僕らが疲れを感じるのは
「脳の疲れ」も原因だという事実は
あまり知られていないかもしれません。
普段の生活を続ける上では
様々なストレスを感じながら
それを発散できずに溜め込んでいきます。
強いストレスは過剰な活性酸素を生み出し
その活性酸素によって細胞が傷つけられ
脳本来の働きができなくなります……。
それがジョギングをすることで
鈍った脳の働きを癒やしてくれるような
「疲労回復物質」が発生するんですね。
また、ジョギングのような
一定のリズムで繰り返す運動をすると
「セロトニン」という神経を落ち着かせ
不安や恐怖を抑える「神経伝達物質」が
活性化するといわれています。
ですからジョギングのメンタル的な効用は
間違いなくあると断言できるでしょう!
●プロスポーツ選手も実践するアクティブレストとは?
「アクティブレスト」という言葉を
お聞きになったことがあるでしょうか?
アクティブレストとは日本語では
「積極的休養」と訳されるように
体の疲れを休養で回復させるのではなく
あえて「体を動かすこと」で回復させる
という特殊な休養方法のこと。
野球選手やサッカー選手も
試合が終わった次の日は
ダラダラと寝て過ごすのではなく
軽いランニングなどをします。
マラソン選手もまた大会後は
軽いランニングをすると言います。
そうすると体の疲労感が抜けて
何もしないで完全休養に充てるよりも
ずっとコンディションがいいそうですよ。
仕事や家事でたっぷり溜まった疲れも
あえてジョギングをすることで
不思議と消えてなくなるのも
うなづける事実ではないでしょうか。
●効果的なアクティブレストの実践方法
日頃の疲れも適当にジョギングすれば
なんとなく解消されてしまうので
それがアクティブレストになります。
ただ、効果的に疲労を取るためには
いくつか気をつけるポイントがあります。
■普段のジョギングより強度を落とす
いくらジョギングで疲労が取れるとは言え
あまりに心拍数や体温を上げてしまうと
より体や脳が疲労してしまいます……。
ですから疲労が蓄積しているときは
普段のジョギングより気を遣って
スピードを落としたり
距離を短めに切り上げるようにします。
目安としては普段のジョギングの
50%くらいの力で行いましょう。
■ストレッチを入念に行なう
体の疲労を感じるのは筋肉の緊張による
「血行不良」が大きな原因になることは
先ほどお伝えしましたが
ジョギングするだけでも体がほぐれ
筋肉の緊張は無意識に解消されます。
しかし、ジョギングだけでは
ほぐせない筋肉の部位もあるんですね。
こうした死角になってしまう部位を
時間をかけてストレッチで伸ばして
疲労回復の手助けをしましょう。
習慣的にジョギングを行っている方は
多かれ少なかれストレッチは
必ず行っていますよね?
これを入念に行なうと思えばOKです!
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まとめ
ジョギングをしたら疲れが取れるのは
たまたま偶然そうなったわけではなく
きちんとした根拠があるんですよ。
ここまでをざっと振り返ると
・ジョギングには疲れを取る効果がある
・走ると筋肉がほぐれ血流を促すから
・脳の疲れも回復させる効果がある
・アクティブレストは効果的な休養方法
このようにジョギングをすることで
筋肉や脳などの疲れが取れる方向へ
自然と向かう仕組みがあり
プロのスポーツ選手はそれを知っていて
アクティブレストを行っているのです。
もちろん、これはなにも
ジョギングにしかない効果ではなく
一定のリズムを刻むような
有酸素運動ならば同じ効果が得られます。
例:踏み台昇降運動やウォーキングなど
体は一切動かさずに椅子に座って
頭だけを使うような仕事をしていると
脳が「ボーっ」とするような
思考停止状態に陥ることもしばしば……。
そんな気分が乗らない日でも
「疲れているときこそ走れ!」と
自分に言い聞かせて
僕はジョギングに出かけています。
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