ジョギングとランニングとマラソンの違い。長年の謎が氷解!

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ジョギングに出かけようと
玄関でシューズの紐を結んでいると
その様子を見かけた家族から

「今日もマラソンするの?」

そんな風に声をかけられます。

走ることと無縁の人にとっては
「走る=マラソン」という思い込みが
強いのかもしれませんね……。

ときには友達から

「まだ、ランニングを続けてるの?」

そう尋ねられることもあります。

ジョギングとランニングもマラソンも
似たような運動なので
区別せず使う人が多いみたいで……。

でも、この3つがどう違うのか
「はっきり説明しろ!」と迫られたら
明確な答えを返せる自信がありません…。

そこで、ここらでひとつ
ジョギングとランニングとマラソンは
どこに「違い」があるのか
その正しい答えをまとめてみましょう!

●ジョギングとランニングとマラソンの違いとは?

同じ「走る」スポーツなのに
呼び名が3つに分かれていて
とってもややこしいですね……。

ですが、同じように見えて
行っている運動の種類としては
明確な違いがあったんですよ!

【それぞれの違いは?】
■ジョギング・・・ゆっくり走ること
■ランニング・・・速く走ること
■マラソン・・・42.195km走る陸上競技

つまり、単純な見分け方として

「ゆっくり走っている人」は
⇒ジョギングをしている

「速く走っている人」は
⇒ランニングをしている

「マラソン大会に参加している人」は
⇒マラソンをしている

という判断をすればいいわけです!

マラソンがその他の2つと大きく違うのは
単純明快に区別がつきますが
ジョギングとランニングについては
違いが曖昧かもしれません。

そこでスピードの差はどれくらいなのか?
それぞれの走りの「目的の違い」と一緒に
これからくわしく解説していきましょう。

●「ジョギング」は歴史が浅い運動

まず最初に僕が長年取り組んでいる
「ジョギング」の解説から。

1960年代以前より
ゆっくり走る「ジョグ」という運動が
スポーツの準備運動の一環として
行われていました。

これを「ジョギング」と名づけ
アメリカのジム・フィックスという人が
健康に良い運動として提唱し

その内容を
著書『奇蹟のランニング』にまとめて
世界的ベストセラーになったのが
1977年のこと。

ですから、まだジョギングが広まって
40年~50年ほどしか経っておらず
歴史は意外にも浅いんですね。

ジョギングは「ゆっくり走るもの」だと
そのように分類されますが
実際にはスピードの定義はありません。

どの程度のスピードで走るものか
その基準は様々ですが、僕の考えでは

■ジョギングのスピード:1km5分以上

1kmを5分以上のスピードで走る運動は
ジョギングと呼ぶべきだと思います。

通常、一般的なジョギングの目安は
1km5分~8分くらいでしょうか。

ジョギングを日常的にされている方は
おそらく6分以上のスピードで走っており

がんばって5分以下で走ろうとすると
「かなり速いスピードで走っている」と
感じてしまうのが普通かと。

そんな肌で感じる差から
「5分」をジョギングとランニングの
境界にするのが適当だと僕は考えます。

続いてジョギングをする「目的」は

■目的:
・健康維持(病気の予防)
・娯楽(趣味として)
・ダイエット
・気分転換やストレス解消
・ウォーミングアップ(準備運動)

このように純粋に競技のためというより
健康やダイエットなど
走ることで得られる「メリット」を
主目的としているのが特徴でしょう。

僕のようにダイエット目的で始めたのち
走ることの楽しさに目覚めて

娯楽(趣味)として行う人や
マラソン大会出場への練習の一貫として
行う方もたくさんいらっしゃいます。

ちなみに何も知識がない人は
走っている人を総称して
「ランナー」と呼んでしまいますが

正しくはジョギングする人のことを
「ジョガー」と呼びます。

●「ランニング」は競技者向けの本格トレーニング

「ランニング」という運動を
言葉本来の意味でとらえれば

ランニング=走ること

になるので、ジョギングもマラソンも
その一部に含まれることになります。

ただ、一般的にジョギングと対比して
「より速いスピードで走る行為」という
そのような認識で捉えるのが常識です。

具体的にランニングのスピードは

■ランニングのスピード:1km5分以下

1kmの距離を5分以下のスピードで
駆け抜けるのがランニングだと考えます。

これもジョギングと同様に
万人が「これが正しい」とする定義は
ありませんので、あくまで僕の見解です。

1kmを4分台で走るのは
全速力の7~8割のパワーで走らないと
とてもじゃないですが出せないスピード。

ジョギングは誰が言い出したか
「会話しながらでも走れる速度の運動」
という表現をされますが

1km5分以下(4分台)のスピードでは
会話をしている余裕はありません。

それくらいハードな運動ですから
明確な目的がない限りは
楽しんで行なう人はあまりいないはず。

よってランニングを行う「目的」は

■目的:運動機能強化のトレーニング

中・短距離走でのスピードアップや
他競技の成績向上のために
辛さを我慢して行なう運動と言えますね。

短距離選手はもちろん
マラソンなどの長距離選手が
心肺機能を高めてタイム短縮を目的とし

ランニングを練習のひとつとして
取り入れることもあります。

●「マラソン」は42.195kmを走る陸上競技

マラソンとは42.195kmを走り抜ける
長距離の陸上競技のことです。

その歴史は非常に古く
1896年の第一回のオリンピックから
すでに正式競技として行われていたほど。

ジョギングやランニングが
「運動そのもの」を指すのに対して
マラソンは「競技名」を指します。

ですから、その走る目的は

■目的:レースでの入賞(メダル獲得)

当然ながらレースで勝つことです。

オリンピックや世界陸上を観戦すると
ゆっくり走っているように見えますが
実際のところマラソンランナーたちは

■スピード:1km3分(男子の選手)

という普通の人の全速力に近いスピードで
スタートからゴールまでを走りきります。

もちろん一般の人が参加する
「市民マラソン大会」では
もっとゆっくりした速度で走るのが普通。

たとえ遅くても立派なマラソンですから
スピードに明確な定義はありません。

1km7分のジョギングペースで走っても
マラソンをしていると言えますし

極論を言えば、歩いてゴールしても
マラソンを完走したといえますね。
(※制限時間に間に合えばの話ですが)

現在では、半分の距離を走る
「ハーフマラソン」もあるため
42.195kmの距離を走る方は区別して
「フルマラソン」という呼び方をします。

補足として、これも混同しやすいですが
長距離を走る競技がすべて
マラソンというわけではありません。

お正月恒例の大学対抗の「箱根駅伝」は
走行距離が42.195kmではなく
また選手がリレー形式で変わることから
マラソンの範疇には含まれません。

まとめ

これまで僕自身、ふと今行っている運動は
ジョギングなのか、ランニングなのか
どっちだろう?と迷うこともありました。

しかし、このように

・ジョギングとランニングには
「走るスピード」に違いがある

・マラソンは「競技の名称」である

・ジョギングは主に健康や痩身のため
ランニングはトレーニングの名目で行なう

こんな決定的な違いがあったんですね。

要約してしまえば、この3つの違いは

「走るスピードと目的が違う運動である」

ということになります。

僕はいつも1km6分前後で走ってしますし
走る目的も「趣味と健康のため」なので
「ジョギング」に間違いありません。

ジョギングもランニングも
どちらが優れていてどちらが劣るという
そのような優劣はなく
目的が違う運動だと思ってください。

ジョギングとランニングの
どちらが痩せやすいかという効果の違いは
以下の記事で解説しています。
<※ジョギングとランニングどっち>

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20年間、毎日欠かさず5kmの距離をジョギングしています。
月間150km、年間1800kmを走破。
おかげで病気や肥満とは無縁で健康を維持中。
足のケガにも悩まされたことはありません。

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